北海道厚岸町(あっけしちょう)、標茶町(しべちゃちょう)周辺で、これまで60頭以上の牛を襲ったとされるヒグマ「oso18(おそ・じゅうはち)」が釧路町で駆除されたことがわかりました。
北海道庁が特別対策班を設置するほどに地元関係者から恐れられていたのがoso18です。
毎年の様にOSO18のニュースを見てきた道民にとっては、驚きの知らせでした。
そんなOSO18の情報をまとめてみました。
・これまでの被害状況
・捕獲された場所は?
・捕獲時の経緯・状況
・捕獲時の体格
・駆除したハンターは誰?
・etc…
皆さんが気になるOSO18(おそ・じゅうはち)の最新情報をお伝えします!
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oso18(おそ18)とは?
(画像引用元:読売新聞オンライン)
「oso18」は、2019年から2023年にかけて、北海道東部地方で、把握できている限りでも66頭の乳牛を襲撃していた雄のヒグマ1頭のコードネームです。
ここでは、oso18のコードネームの由来や特徴、これまでの被害についてお伝えします。
「oso18(おそ18)」のコードネームの由来は?
「oso18」というコードネームは、2019年7月に最初に目撃された標茶町の町内「オソツベツ」の地名と、前足の幅が18cmであることから名づけられたそうです。
警戒心が強く捕獲のために待ち伏せるハンターの目をかいくぐり、捕獲用の罠にもかからないことから、「忍者グマ」とも呼ばれていました。
oso18(おそ18)の特徴は?
oso18は大型のヒグマであったことが報告されていますが、具体的にどのような特徴を持つ熊だったのか、その特徴をまとめました。
■体長(鼻先からお尻まで):約2m
■体高(地面から背中の高さまで):約1m
■体重:330㎏(駆除した際の体重)
■性別:オス
■前足幅:16~17㎝
※足跡の前足幅が18cmあったことがコードネームの由来になりました。
■手のひらの大きさ:20cm
■そのほかの特徴:お尻に傷跡がある
■行動圏:厚岸町、標茶町周辺
oso18(おそ18)による被害はどのくらい?
最初の被害が確認されたのは2019年7月。
標茶町の牧場で体重400㎏の牛が死んでいるのが見つかりました。
その後も、現場に残された体毛や足跡などから、同一の熊の犯行と考えられる事案が続き、これまでの被害は、標茶町で56頭、厚岸町では10頭と言われています。
分かっているだけで襲われた牛は66頭で、このうち32頭が命を落としています。
特に標茶町では、2023年7月にも三つの牧場で乳牛がヒグマに襲われるという事案が発生し、地域住民を不安に陥れていました。
被害総額は2000万円を超えると言われています。
oso18(おそ18)の最新情報
駆除されたoso18は今、どうなっているのでしょうか。oso18の最新情報をお伝えします。
実は、白糠町の食肉加工業者に持ち込まれ、食肉として卸されていることが分かりました。
7月30日に駆除された熊は、oso18だと判明する前に食肉加工業者に搬入され、そのまま飲食店や販売業者に卸されたそうです。
「釧路丹頂商店」では、8月中旬からoso18の肉をオンラインショップで販売していましたが、販売されている肉がoso18のものと判明してから売り上げが急増し、オンラインショップで売られていたものは、既に売り切れになっていました。
(画像引用元:釧路丹頂商店)
oso18の肉は、東京都内のジビエ専門料理店で炭火焼として提供されたほか、釧路市内のジビエ料理店にて味噌煮込みとしても提供されたということです。
oso18(おそ18)の懸賞金は?
大きな被害をもたらした熊ですから、駆除した人には懸賞金があるのでは…と思ってしまいますよね。
しかし、現在のところ、oso18の駆除についての懸賞金の情報はありませんでした。
自治体によっては、熊などの駆除に対して懸賞金がかけられることもあるようです
しかし、資格を持つハンター以外にも懸賞金目的で駆除しようとする人が出てくる可能性もあるため、あまりおおやけにはなっていないようです。
有害動物の駆除にはお金がかかる場合も多いため、駆除のために必要な道具などを購入するための助成金という形はあるようです。
oso18(おそ18)を駆除したハンター
甚大な被害をもたらしたoso18を駆除したのは、いったい誰だったのでしょう?
その正体は、エゾシカの捕獲にあたっていた釧路役場の有害鳥獣駆除対応を担当する部署に所属する40代の男性職員だということです。
oso18(おそ18)の駆除の経緯
捕獲された2日前の7月28日、釧路町に2軒ある酪農家のうちの1軒から熊の目撃情報があり、役場の職員が29日と30日にパトロールすることになったそうです。
30日の朝5時ごろ、釧路町 仙鳳趾村(せんぼうしむら) オタクパウシの放牧地で横たわっているヒグマを発見。
人間を見ても逃げなかったことから有害個体と判断し、はじめに首に1発、近づくと動いたために頭部に2発撃つと、まもなく絶命したということです。
捕獲当初、駆除した方は熊がoso18だとは思わなかったそうです。そのため、この熊を運ぶために解体してしまったそう。
また、熊は痩せていたということです。
その後、念のために鑑定することとなり、8月10日に道立総合研究機構に体毛のDNA鑑定を依頼しました。
結果は8月18日金曜日の遅い時間にメールで届いていたのですが、すでに職員は退勤しており、週が明けて8月21日月曜日の朝に発覚し、標茶町役場に連絡したということです。
駆除したハンターはどんな人?
新聞社などの取材に応じた猟友会標茶支部支部長によると、oso18の駆除に成功した方は4、5年前に猟銃免許を取ったそうで、エゾシカの駆除にも貢献していたそう。
寡黙な性格で、今回も熊を倒した地域のヒーローにも関わらず、役場も彼本人も『名前を伏せたい』『取材を控えたい』と言っているということです。
oso18(おそ18)は本当に死んだ?
(画像引用元:読売新聞オンライン)
8月22日の釧路総合振興局からの発表によると、DNA鑑定の結果、「oso18」であることが分かったそうです。
なので、7月30日に釧路町内で捕獲されていたヒグマがoso18であることは間違いないでしょう。
ただ、oso18と同程度か、それを超えるような熊がいる可能性もあるため、警戒は続けた方がよさそうです。
oso18(おそ18)と普通の熊との大きさ比較
比較的大きなヒグマだったとされるoso18ですが、一般的なヒグマの大きさはどのくらいなのでしょうか?
(画像引用元:札幌市円山動物園)
札幌市円山動物園によると、北海道に住むエゾヒグマのオスの成獣は体長約2.0m、体重150~400kg。
oso18は、体長が約2m、駆除された際の体重が330㎏ということから、比較的体格の良い熊だったと言えます。
ヒグマは栄養状態による体重の個体差が大きく、駆除された際は以前より痩せていたという情報もありますから、以前はもっと大きな熊だった可能性が高いです。
oso18(おそ18)まとめ
厚岸町や標茶町周辺で、多くの被害を出してきた体長約2m、体重330㎏と比較的大型のヒグマ、「oso18(おそ・じゅうはち)」。
DNA鑑定の結果、7月30日に釧路町で町の職員の男性によって駆除された熊が、oso18であったことが後日発覚しましたが、既にその遺体は食肉として流通してしまっていたということでした。
地元の皆さんにとっては一安心というところだと思いますが、oso18と同程度か、それよりも大きな熊がまだいる可能性も否定できないことから、今後も熊への警戒は続けていきたいですね!
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