十勝エリアには北海道遺産にも登録されている、「モール温泉」という泉質の温泉があります。
美人の湯とも言われる”琥珀色”のお湯の特徴や効果・効能はどんなものがあるのでしょうか。
この記事では、世界的に珍しいモール温泉の特徴や効果と地元民が実際に行って良かったおすすめの日帰り入浴のできる「モール温泉」を紹介していきます。
モール温泉は主に帯広エリアと十勝川温泉で入ることができますので、近くまで寄った際には味わっておきたい温泉ですね。
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モール温泉とは?帯広・十勝川温泉エリアの泉質の特徴・効能
(画像引用元:十勝川温泉観光協会)
モール温泉という温泉の泉質名を初めて聞く方も多いのではないかと思います。
世界的に見ても珍しい泉質で北海道遺産にも登録されている泉質なんです。
細かい特徴や効能はこの後、お伝えしますが簡単に言うと”植物エキスが滲み出た肌スベスベの湯”です。
モール温泉に入るとポカポカが持続して雪の降る北海道と最高の相性ですね!
モール温泉とは
太古に十勝川温泉一帯はイネ科の葦(あし)などの植物が自生した湿地帯が広がっていました。
それらの植物が長い時間かけて堆積し、地熱や地圧が加わり炭化する過程でフミン酸やフルボ酸が生じて石炭層ができあがります。
この石炭層を通って植物性の有機物を多く含む琥珀色の温泉がモール温泉なのです。
十勝川温泉は、かつてアイヌの人たちが「薬の沼」と言っていた温泉で、今では道内外関わらず多くの観光客が訪れています。
この貴重な温泉資源を大切に守っていこうと、地域が一丸となって資源の保護活動を行っている温泉郷です。
モール温泉の効能・効果
火山活動によって生じた鉱物温泉に比べて、植物性の保湿成分が多く含まれいるため、低刺激で肌がしっとりするのが特徴的です。
泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)です。
美肌効果をますますアップさせる素晴らしい成分が揃っているので、北海道でしか味わえない源泉です。
成分 | 効果 |
泥炭 | 抗菌作用、抗炎症作用、収れん性 |
フミン酸 | 細胞を活性化して皮膚の再生を促進させる |
花崗斑岩 | 物質を細胞に浸透させやすくする成分 |
フルボ酸 | 食生活で取り入れたミネラル等の栄養素を体内に吸収しやすくする |
源泉利用方法 | 適応症 |
入浴 | 慢性皮膚病、病後回復期、疲労回復、健康増進、虚弱体質、慢性婦人病、冷え性、きりきず、やけど、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、痔疾患、慢性消化器官 |
湯を飲用 | 糖尿病、通風、肝臓病、慢性消化器弱、慢性便秘 |
人気のモール温泉施設:帯広エリア
モール温泉で有名なのは十勝川温泉郷ですが、帯広エリアにもモール温泉を楽しめる施設が多くあります。
しかも循環なしの”源泉掛け流し”ばかり!
帯広市内なら路線バスも多くあり、移動がしやすいと思うので、気軽にモール温泉を楽しむことができます。
1、オベリベリ温泉 水光園
(画像引用元:北出温泉)
地元民の私が一番頻度高く通うモール温泉施設です。
ジェット風呂・露天風呂・漢方蒸し風呂・遠赤サウナ・電気風呂など様々な湯船があるため、長湯してしまいます。
建物も新しくなり綺麗でゆったりとした時間を過ごすことができ、なんと言っても源泉が濃いです。
十勝川温泉の温泉施設も何箇所か行きましたが、水光園が一番とろっとしていると思います。
住所 | 〒080-0810 北海道帯広市東10条南5丁目6 |
電話番号 | 0155-23-4700 |
日帰り入浴時間 | 11時00分~23時00分 |
値段 | 大人:480円 小学生:140円 幼児:70円 |
源泉 | 源泉100%掛け流し |
2、森のスパリゾート 北海道ホテル
(画像引用元:北海道ホテル)
白樺の香り漂うサウナが新設されたホテル内の温泉。
日帰り入浴も可能です。
値段が高めなので贅沢な時間を過ごしたい方向け。
源泉100%で自然のままに汲みあげたお湯のため、藻のような沈殿物が含まれる場合がありますが、それもまた良いですよね。
住所 | 〒080-8511 北海道帯広市西7条南19丁目1番地 |
電話番号 | 0155-21-0001 |
日帰り入浴時間 | 5時30分~ 9時30分(9時00分最終入場) 14時00分~21時00分(最終入場) |
値段 | 大人: 2,000円 小学生以下:500円 ※バスタオル、フェイスタオル、アメニティー込み |
源泉 | 源泉100%掛け流し |
3、ひまわり温泉
(画像引用元:ひまわり温泉)
住宅街にあるモール温泉施設です。
住宅街にありながら露天風呂もある贅沢な施設です。
サウナはフィンランド式で、サウナ石に温泉をかけて蒸気にするため、モール温泉の匂いも広がり、リラックスできます。
住所 | 〒080-0021 北海道帯広市西11条南32丁目7ー2 |
電話番号 | 0155-48-4238 |
日帰り入浴時間 | 平日:11時00分~23時00分 休日:11時00分~23時30分 |
値段 | 大人:480円 学割:350円 小学生:140円 幼児:70円 |
源泉 | 源泉掛け流し |
4、丸美ヶ丘温泉ホテル(音更町)
(画像引用元:純温泉協会)
死ぬ前に入りたい温泉ランキングにも殿堂入りしたモール温泉です。
なんと、成分・温度の異なる2本のモール泉が同時に楽しめます。
人肌ぐらいのぬる湯と40℃はありそうな熱めの湯でした。加温管理をしていない施設で、温度の違う源泉を楽しめるのはここだけではないでしょうか。
露天はありませんが、大きいガラス張りの窓から見える緑豊かな景色を見れるのもここだけです!
住所 | 〒080-0131 北海道河東郡音更町宝来本通6丁目2 |
電話番号 | 0155-31-6161 |
日帰り入浴時間 | 10時00分〜23時00分(22時00分最終受付) |
家族風呂の入浴時間 | 平日:14時00分~23時00分 日曜日:12時00分~23時00分 |
値段 | 大人:480円 小学生:100円 幼児:無料 |
源泉 | 源泉100%掛け流し |
5、華のゆ(幕別町)
(画像引用元:じゃらん)
露天風呂から夜景が眺められ、約10個もの浴槽がある温泉エリアが周辺では一番広い温泉です。
露天風呂の庭園も整備されていて、季節毎に楽しめます。
施設内も充実しており、漫画が読み放題や卓球、岩盤浴ができたりなど一日中いれるような施設です。
住所 | 〒089-0571 北海道中川郡幕別町依田384 |
電話番号 | 0155-56-2121 |
日帰り入浴時間 | 平日:11時00分~23時00分 土日祝 :10時00分~24時00分 (最終受付:閉館時間30分前) |
値段 | 大人:950円 大人(夜20時~):800円 小人:500円 |
源泉 | 源泉掛け流し |
人気のモール温泉施設:十勝川温泉エリア
十勝川温泉郷は北海道遺産にも選定されたモール温泉の源泉が集まっています。
帯広エリアとの違いは源泉温度の高さがあります。
(画像引用元:第一ホテル 温泉)
帯広市内周辺では地下1,000mより深い所からわき出る温泉の泉温が50℃前後ですが、十勝川温泉では地下500~700mからでも55~60℃と高温なのが特徴です。
熱めの源泉に入りたいなら十勝川エリアが良いかもしれません。
十勝川エリアでは温泉資源の未来を守っていこうと、地域が一丸となって資源の保護活動を行っている温泉郷です。
では、十勝川温泉のおすすめ日帰り温泉施設をお伝えします。宿泊も可能な場所がほとんどですのでゆっくり楽しんでいくことが出来ます。
1、十勝川温泉 観月苑
(画像引用元:観月苑)
十勝川温泉街の中でも綺麗にリフォームされて過ごしやすい施設環境です。
スタッフの方も親切で総合的にレベルが高いホテルだと思います。
日帰り入浴では珍しく、朝5時から入れるというなかなか無い時間帯から利用できるので、日の出を見ながら温泉に浸ることができます!
【日帰り入浴情報】
住所 | 〒080-0263 北海道河東郡音更町十勝川温泉南13丁目2 |
電話番号 | 0155-46-2001 |
日帰り入浴時間 | 平日・日曜日 ・5時00分~8時00分受付 ・13時00分~21時00分受付 土曜日・特定日 ※特定日⇒大型連休・お盆期間・年末年始等当館の定める日 ・5時00分~8時00分受付 ・13時00分~15時00分受付 ・18時00分~21時00分受付 |
値段 | 大人:1,800円 1歳~小学生:500円 ※バスタオル・フェイスタオル含む |
源泉 | 温泉資源の保護と衛生管理のため循環装置・加水・加温を行い、衛生管理のため塩素系薬剤使用している。 |
2、十勝川温泉 第一ホテル 豊洲亭 豆陽亭
(画像引用元:第一ホテル 温泉)
十勝川を眺めながら入る大浴場が贅沢な温泉。
温泉は2階建になっており、1階は自然と一体になれる庭園露天風呂、2階の湯からは十勝川を眺めることが出来ます。
館内は綺麗で落ち着く空間です。
【日帰り入浴情報】
住所 | 〒080-0263 北海道河東郡音更町十勝川温泉南12丁目 |
電話番号 | 0155-46-2231 |
日帰り入浴時間 | 13時00分〜21時00分 (受付は21時00分まで) |
値段 | 大人:1,500円 小学生以下:500円 |
源泉 | 源泉掛け流し |
3、十勝川温泉 ホテル大平原
(画像引用元:ホテル大平原)
以前に十勝川温泉の社員がここの泉質が1番良いと教えてくれた温泉です。
個人的にも身体が温まるのが早い十勝川温泉はここかなと思います。
ジェットスパの種類が多く、身体がながされそうになるジェットバスでは体の疲れをピンポイントで癒せます。
【日帰り入浴情報】
住所 | 〒080-0263 北海道河東郡音更町十勝川温泉南15丁目1 |
電話番号 | 0155ー46ー2121 |
日帰り入浴時間 | 平日:15時00分〜21時00分 土日祝:13時00分〜21時00分 |
値段 | 大人(中学生以上):1,000円 子供(3歳以上):500円 |
源泉 | 源泉掛け流し |
4、十勝川温泉 無料足湯
無料で楽しめる十勝川温泉エリアの足湯もあるので紹介します。
もちろんモール温泉の足湯になっています。
時間がなくて湯船に入る時間がなくても、足湯だけでも楽しんで行ってください!!
十勝が丘公園
(画像引用元:十勝川温泉観光協会)
直径18m、秒針の長さ約10mの大きな花時計「ハナック」で有名な”十勝が丘公園”に足湯があります。
源泉掛け流しで足からポカポカと暖まります。
公園近くには十勝平野を一望できる”十勝が丘展望台”もあるので、合せて行くのがおすすめです。
紅葉スポットにもなるので、10月頃が一番ベストに楽しめます。
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住所 | 〒080-0262 北海道河東郡音更町十勝川温泉北14丁目 |
電話 | 0155-32-6633 |
営業時間 | 【期間】4月下旬~10月下旬 【利用時間】9時00分~17時00分 |
道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉
足湯には珍しくテーブルが付いているので、肘をついてのんびりできます。
テーブルはありますが、飲食はできないので注意して下さい!
お湯の温度も丁度よく、運転で疲れた体が癒されます。日が暮れた時間帯だとほんのり照らされたライトが綺麗で心も体も癒されることでしょう。
こちらの施設内のスパでは、モール温泉に水着を着て、家族やカップルと一緒に温泉に入ることができます。
温泉の他にも、アイスやチーズの手作り体験・十勝の食材を使った料理を楽しめるレストラン・ホットヨガなどの様々なイベントがあり一日遊べる道の駅です。
数に限りがあるみたいだから、持参できるならした方がいいかな
住所 | 〒080-0262 北海道河東郡音更町十勝川温泉北14丁目1 |
電話 | 0155-46-2447 |
営業時間 | 年中無休 9時00分~21時00分 |
モール温泉とは?帯広・十勝川温泉エリアの泉質の特徴・効能まとめ
世界的にも珍しいモール温泉、是非行ってみて下さい!
モール温泉は低刺激ですし、肌がツルツルになるので本当におススメです。
モール温泉を扱う施設は多くありますが、場所により成分割合や温度なども異なり、施設ごとの特徴もあるのでこの記事を参考にして下さい!
吟味して一か所に行くもよし、お値段が安いところを巡るのもよしです!!
ちなみに「源泉掛け流し」と「源泉100%掛け流し」は定義が違います。
どちらも循環したお湯を再利用することは禁止されていますが、
・「源泉掛け流し」は成分変化が少ない範囲で加水や加温が認められています。
・「源泉100%掛け流し」では加水・加温どちらも認められていません。
「源泉100%掛け流し」の方が源泉をそのままに味わえるってこと!!
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