言わずと知れた、日本最北端の地、北海道。
さっぽろ雪まつりや彩凛華、おびひろ氷まつりなど、寒さを活かしたイベントも多く開かれるため、北海道=寒いという印象も強いですよね。
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北海道で歴代一番寒い場所はどこ?
気象庁によると、北海道で観測史上最も最低気温の低かった記録を持つのは旭川で、1902(明治35)年1月25日に-41.0℃を観測しています。
この記録は、100年経った現在でも更新されていません。
カナダで-40℃を記録した際に撮影された動画によると、沸騰した熱湯を噴射しても、一瞬で冷えて吹雪のようになってしまうくらいの寒さのようです。
ちなみに、「アイスパビリオン」という施設では年中、−41.0℃を体感できますので、良ければ挑戦してみてくださいw。
ちなみに、年間の平均気温が最も低いことから「日本一寒い町」と言われているのが陸別町。
寒さを観光資源にしようと、毎年2月には「しばれフェスティバル」という祭りが行われ、
人間耐寒コンテストなどが行われています。
北海道各地の最低気温は?
「北海道」と一口に言っても、地域によって気候はさまざま。
よって、最低気温の記録も異なります。
気象庁や各自治体のホームページ等に掲載されているデータから、北海道各地の最低気温を調べてみました!
札幌の最低気温
札幌市は、石狩平野の南西部に位置しています。
近年は札幌でも、郊外に比べて都市部の気温が高くなるヒートアイランド現象による平均気温の上昇が見られていて、この100年間に札幌の1月の最低気温は6.5度上昇したと言われています。
札幌都心では真冬でも最低気温が-20度前後に下がることはなくなり、-10度以下になることも激減しているそうです。
2022-2023年のシーズンの最低気温は、2023年1月30日に観測された、−13.2℃です。
札幌の最低気温の移り変わりからは、日本の都市部が抱える問題が顕著に見えますね。
函館の最低気温
2022ー2023年のシーズンでは、2023年1月25日の−13.1℃が最も寒かったようです。
函館市は北海道の中でも比較的南側に位置しているためか、他の場所に比べると最低気温は高くなっています。
それでも寒いことにはかわりないですけどね!
帯広の最低気温
2022‐2023年のシーズンでの帯広の最低気温は、2023年1月30日で、−22.3℃でした。
帯広は年間を通じて降水量が少なく、全国でも有数の晴天日数の多さを誇ります。
夏は最高気温が30℃を超える日も多いのに対して、冬は最低気温がマイナス20℃前後と、年間の気温差が50℃を超えるような場所は、全国でもそんなに多くはありません。
旭川の最低気温
旭川は上川盆地の中心にあることから、夏は暑くなりやすく、反対に冬は寒くなりやすいという、寒暖差の大きな町です。
2022-2023年のシーズンの最低気温は、2023年1月30日で、−24.1℃でした。
知床の最低気温
知床の歴代最低気温は、1978年2月17日に斜里町で観測された、−31.6℃です。
45年ほど前の記録ではありますが、他の地方の歴代で最も低い最低気温がおよそ100年前なのに比べると、最近のことのように感じてしまいますね。
2022ー2023年シーズンの最も低かった最低気温は、2023年1月30日の−22℃です。
北海道各地の最低気温まとめ
北海道で最も低い最低気温の記録は、1902(明治35)年1月25日に旭川で観測された、−41.0℃でした。
各地域の札幌・函館・帯広・旭川・知床の歴代最低気温と、昨シーズンの最低気温をまとめると、下の表のようになります。
|
歴代最低気温 | 昨シーズンの最低気温 |
札幌 | −28.5℃ 1929年2月1日 |
−13.2℃ 2023年1月30日 |
函館 | −21.7℃ 1891年1月29日 |
−13.1℃ 2023年1月25日 |
帯広 | −38.2℃ 1902年1月26日 |
−22.3℃ 2023年1月30日 |
旭川 | −41.0℃ 1902年1月25日 |
−24.1℃ 2023年1月30日 |
知床 | −31.6℃ 1978年2月17日 |
−22.0℃ 2023年1月30日 |
5つの地域を比べると、史上最低気温も昨シーズンの最低気温も旭川が最も低くなっています。
そして、昨シーズンは1月30日に4地域でシーズン最低気温が観測されたので、この日が一番寒かったと言えそうです。
先シーズンは12月1月の降雪量がズバ抜けて多かった北海道ですが、今年の冬はいったいどうなるのでしょうか。
寒さへの備え、早めにしておきたいですね。