十勝は北海道のどこ?十勝エリアの区分けや含まれる市町村は?名前の由来が面白かった。

十勝エリア(帯広・広尾・芽室・士幌・札内・音更・etc)

朝の連続テレビ小説「なつぞら」や「舞い上がれ」をはじめ、多くの作品の舞台となってきた十勝地方

食の世界でも、「十勝」と冠した商品をたくさん見かけますよね。

でも、十勝ってどこなの?

と思っている方、いらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、

十勝は北海道のどこ?
十勝に含まれる市町村はどれ?

という地元民も意外に知らない疑問を解決するため、十勝エリアの区分けや、十勝に含まれる市町村の特徴を紹介します。

もっと十勝に詳しくなって、十勝を満喫しちゃいましょう。

記事の最後では、知るともっと旅行や普段の生活か楽しくなるおすすめ記事をお伝えしますのでお楽しみに!

北海道十勝エリアとは?

北海道十勝エリアは、北海道の南東部に位置す広域行政区です。

南側は太平洋に面しています。

総面積は10,831.62 ㎢ と、北海道全体の面積の約13%にあたります。

その広さは、日本で7番目の面積を持つ岐阜県とほぼ同じ!

広すぎてもう想像もできないぞ……!

十勝エリアは、道内でも特に酪農農業などの第一次産業が盛んなエリアで、「日本の食料基地」や「北海道の台所」とも言われていて、食料自給率はなんと約1,100パーセント

およそ400万人の食を支えている計算になるんだとか……すごいぞ、十勝!

どこまでも続く大地と雄大な山々、そして大きく開けた大空。

北海道と聞いて多くの人の頭に思い浮かべる風景は、実は十勝の景色かもしれません。

十勝はどこ?道東とは違うの?

十勝は、北海道の真ん中より少し右下の場所をイメージしてもらえたらよいでしょう。

「道東」とは、北海道を4つに分けたときの言い表し方の一つです。

「道央」:石狩・空知・後志(国土交通省では道南になっています)
「道南」:渡島・檜山・胆振・日高
「道北」:上川・留萌・宗谷
「道東」:網走・十勝・釧路・根室

と、いう定義で分けられており、道東は網走、十勝、釧路、根室の4つの地域を合わせた広い地域を指します。

ですので、十勝は「道東に含まれる」と言うことができます

区分としては北海道〈道東〈十勝〈帯広や音更、など広尾の市町村といった区分になります。

十勝の名前の由来は?

ちなみに、名前の由来は、十勝管内を流れる十勝川をアイヌ語で「トカプチ」ということから来ているといわれています。

「トカプチ」は「乳」を意味し、河口が2つ乳房のように並んでいることに由来しているそうです。

実際にマップを見てみると、音更町と帯広市が谷間になっていて2つ乳房の先が芽室町と幕別町になっているのでご自身で確認してみてくださいね!

十勝に含まれる市町村

(画像引用元:十勝総合振興局

帯広市、音更町、士幌町、上士幌町、鹿追町、新得町、清水町、芽室町、中札内村、更別村、大樹町、広尾町、幕別町、池田町、豊頃町、本別町、足寄町、陸別町、浦幌町の19市町村が、十勝に含まれます。

ここでは、各市町村についての情報と見どころの情報をお伝えします。

帯広市:言わずと知れた十勝の中心都市

(画像引用元:一般社団法人 帯広観光コンベンション協会

人口17万人の十勝の中心都市帯広

とかち帯広空港やJR帯広駅など、十勝の観光の拠点にもなっています。

帯広駅を中心に、お菓子や豚丼など、十勝の美味しい食材を使ったお店が建ち並びます。

観光には、日本唯一の公営競馬場、ばんえい競馬場もおすすめですよ!

音更町:モール温泉が楽しめる自然豊かな町

(画像引用元:音更町ホームページ

十勝平野の中心に位置する音更町

美人の湯として名高い「モール湯」を楽しめる十勝川温泉、大きな花時計「ハナック」などのほか、「家畜改良センター十勝牧場」や「十勝エコロジーパーク」など、北海道の豊かな自然を体感できる場所です

そのため、十勝の観光名所として、一年を通して多くの観光客で賑わいます。

士幌町:「これぞ北海道!」な景観のじゃがいも名産地

(画像引用元:士幌町ホームページ

士幌町は、町の面積の約60%が農用地という農畜産業の町。

大きな空に、一面に広がる畑、肉牛の飼育頭数は日本一を誇り、人口約6,000人に対して、牛は約70,000頭!

これぞ北海道!」といいたくなるような畑作風景が広がります。

「東洋一のコンビナート」とも言われている大きな馬鈴しょ貯蔵施設などもあり、地域一体となって新しい時代の農業に取り組む活気ある町です。

上士幌町:登山と熱気球がアツい町

(画像引用元:十勝観光連盟公式サイト

大雪山国立公園内の東大雪の麓に広がる上士幌町

登山家たちに人気の山々が連なります。

また、アーチ橋群や、東京ドーム362個分の広さを誇るナイタイ高原牧場、8月上旬と2月上旬に行われるバルーンフェスティバルなどで有名です。

健康・環境・観光の3つををキーワードにしたイムノリゾート(=免疫保養地)として、町を訪れる人や移住する人も多いです。

鹿追町:然別湖のほとりのアクティビティの聖地!

(画像引用元:SHIKAOI HOKKAIDO鹿追町観光協会

鹿追町といえば、湖面の高さ810mと道内の湖では最高の標高を誇る「然別湖」が有名です。

湖でカヌーや遊覧船に乗ったり、キャンプをしたり、乗馬や牛乳絞りなどが体験できたり、今、鹿追町は、四季を通して楽しめるアウトドアスポット

花の町としても有名で、町にはお花が溢れています。

町を歩くだけで、明るく楽しい気持ちになれそうです。

新得町:北海道の「ど真ん中」にあるそばの名産地

(画像引用元:新得町観光協会ホームページ

北海道のど真ん中に位置し、十勝の道央からの玄関口になっている新得町

新得町市街へ向かう38号線沿いには、名産品であるそばの畑が広がっていて、7月中旬~8月中旬にかけては、一面がそばの花で真っ白になります。

毎年9月の最終日曜に開催されるしんとく新そばまつりでは、「とれたて」「ひきたて」「うちたて」「ゆでたて」の4種類のたてそばを楽しめます。

せっかくなら、全部食べ比べてみたいですよね!

清水町:十勝の陸路の玄関口

(画像引用元:清水町ホームページ

清水町は、国道38号と国道274号が交差する、道東の玄関口。

車で十勝に行くなら、まず到着するのが清水町です。
その歴史は、日本経済の父と呼ばれ、歴史ドラマの主人公にもなった実業家、渋沢栄一によって設立された、十勝開墾合資会社が熊牛農場を開設したことから始まりました。
馬・ヤギ・牛・羊などの動物と遊べるふれあいファームや、十勝では珍しいサクランボ狩りができる農園など、体験型アクティビティも盛りだくさん。
清水町にきたら、牛とろ丼や十勝清水牛玉ステーキ丼などのご当地グルメも外せません!

芽室町:ゲートボールとスイートコーンの町

(画像引用元:芽室町観光物産協会

ートボール発祥の地、芽室町
十勝平野と日高山脈に囲まれた最高の眺望を楽しめる新嵐山展望台は、十勝に来たなら一度は訪れたい場所の一つです。
基幹産業となっている農業では、スイートコーンの収穫量で日本一を誇っています。
豊かな大地がはぐくんだコーンで作った十勝芽室コーン炒飯、ご賞味あれ!

自然豊かな魅力とおいしい農産物食品を味わって「感動めむろ」を体験してください。

中札内村:花と緑とアートにあふれた観光地

(画像引用元:内札内村観光情報

花と緑とアートの村」として、近年は都会から移り住む人も増加している中札内村
人気タレントの経営する花畑牧場や、道の駅「なかさつない」は、十勝の中でも特に人気のスポットです。
自然に触れたい!という方には、自然のオアシス、ピョウタンの滝がおすすめです。
水が深い青に見える勇壮な滝は、心まで浄化されるようです。

更別村:十勝で最も東京に近い村

(画像引用元:十勝観光連盟公式サイト

とかち帯広空港まで車で最短10分、羽田までのフライトは1時間30分の更別村は、十勝で最も東京に近い場所だと言えるでしょう。
村は総面積の約70%が畑作地という農業地帯で、農家一戸あたりの経営面積・トラクター保有台数が国内トップクラスと、大規模農業が特徴です。
猿別川付近は、美しい霧氷を見ようと、全国から多くのカメラマンが集まるフォトスポットになっています。

大樹町:歴舟川の清流と砂金の町

(画像引用元:十勝観光連盟公式サイト

日高山脈から大樹町だけを流れて太平洋にそそぐ歴舟川は、環境省の水質調査で過去11回「清流日本一になった、カヌーイストのあこがれの地です。
道の駅で道具を借りて、砂金掘り体験もできますよ!

大樹町の役場では、まちづくりの一環として、大樹町を訪れた「大樹」さんを紹介する、「大樹さんいらっしゃい事業」を行っています。

広尾町:日本で唯一のサンタランド!

(画像引用元:広尾町観光協会

十勝最南端の町、広尾町
サンタクロースの故郷であるノルウェーが認めた、国外初・日本で唯一の「サンタランド」です。
その中心地となる大丸山森林公園の「サンタの鐘」をカップルで鳴らせば、サンタが願いを叶えてくれるかも…!?
十勝で最も古い歴史を持ち、2023年には開町から155年を迎えました。
海流の影響により、十勝地方の中では比較的夏は涼しく、冬は暖かいため、寒暖の差が少ないのが特徴です。

幕別町:ナウマンゾウとパークゴルフの町

(画像引用元:十勝観光連盟公式サイト
パークゴルフ発祥の地、幕別町
町内には、合わせて14のパークゴルフコースがあり、たくさんの愛好家たちで賑わっています。
また、ナウマンゾウの化石が発掘された場所としてもよく知られています
ナウマンゾウのほぼ全身の骨が発見されるのは、世界でも珍しいことだそう。
最近人気のジャガイモ「インカのめざめの産地としても有名です。

池田町:音・味・香りにこだわるワインの町

(画像引用元:池田町観光協会

池田町といえば、十勝ワイン
十勝ワインは、昭和38年に日本で初めて自治体が経営するワイナリーとして誕生し、そのワインは国内外から高く評価されています
その中心地である池田町ブドウ・ブドウ酒研究所は「ワイン城と呼ばれ、全国から多くの観光客が訪れます。
池田町は、ワインを中心に地産地消にこだわり、「音・味・香るまちづくり」を展開しています。

豊頃町:運が良ければあざらしに会える!?

(画像引用元:豊頃町観光サイト
あの二宮金次郎の孫、二宮尊親が開拓に大きく関わったとされる豊頃町
豊頃町のシンボルは、テレビや絵本などにも登場する、大きなはるにれの木
この木を目当てに町を訪れる人も多いんだとか。
冬には運が良ければ、大津海岸に打ち上げられた氷に光が当たってきらきらと輝くジュエリーアイス」と呼ばれる現象や、アザラシを見ることができます。

本別町:経伝説とブランドまめの町

近年はブランドまめ「キレイマメ」を全国に発信し、豆のまちとなっている本別町
豆を使った納豆や味噌、醤油などはお土産としておすすめです。
実は、源義経が東北から北海道へと渡り、本別でアイヌに狩猟や農耕、建築法など暮らしに役立つ様々な事を教えた、という義経伝説が伝わる地でもあります。
歴史好きにもたまらない場所ですね!

足寄町:広さも魅力も最大級!

(画像引用元:十勝観光連盟公式サイト

面積1,408.09km²と、町村では日本一広い足寄町
色が変化して見えることから、別名「五色沼と呼ばれているオンネトーや、太古のクジラの化石が発見されたり、高さ3mにまで成長するラワンブキなど、不思議な魅力にあふれています。
また、歌手の松山千春さんの出身地ということで、ギャラリーもあります。

陸別町:日本一寒い星空の町

(画像引用元:十勝観光連盟公式サイト

年間の平均気温が最も低く、「日本で一番寒い町」として有名な陸別町
星空観測をするのに絶好の場所としても知られており、環境省から「星空の街」に認定されています
運が良ければ、オーロラを見ることもできます!
冬の厳しい寒さを観光に活かそうと、毎年2月の第一土曜日から日曜日にかけて「しばれフェスティバル」というイベントが開催され、マイナス20℃の世界を体感することができます。

浦幌町:海と森に囲まれた食の王国

十勝の最東端にあり、太平洋に面した浦幌町
町の面積の約74%を森林が占める、緑溢れる町でもあります。
豊かな自然を活かした昔ながらの一次産業に加えて、近年は地元産のブランド開発も盛んになり、食料自給率は2900%を誇ります。
観光の面では、パラグライダーの基地としても注目を集めています。
浦幌町に行ったら、町産のエゾシカ肉「うらほろもみじ」の料理を味わってみてください!

十勝地方の特色

冬の寒さは厳しいですが、日高山脈があるおかげで、山沿いの地域以外では雪が少なく、年間を通じて晴天の日が多いので日照時間が長いのが特徴です。

夏と冬の温度差が大きく、最高60度にもなることから、季節の変化がはっきりと感じられ、四季を移り変わりを楽しむことができます。

キャンプ場温泉スキー場などのレジャー施設も充実しており、年間を通じて多様なアクティビティが楽しめます。

十勝の魅力がわかる記事紹介。

最後に、十勝の魅力がわかる記事をいくつかご紹介します。

温泉

秘湯や混浴OKな十勝周辺の秘湯温泉5選。日帰り利用もできるおすすめ温泉を紹介!

モール温泉に入れる帯広・十勝川の温泉は?人気の日帰りモール温泉施設紹介!泉質の特徴・効能まとめ。

自然

十勝のおすすめ紅葉名所はどこ?紅葉見頃の時期・アクセスも紹介!十勝の紅葉が綺麗な理由がある。

【十勝帯広観光】冬の服装選び!天気や雪道運転も合わせて確認しよう!

観光・お土産

「帯広でしか買えないお土産22選」限定品や日持ちするもの、お菓子以外のお土産も紹介。

【体験談】「とかちむら」に行ってきたよ!資料館・お土産・レストラン・カフェ・神社が1ヶ所にある観光地に驚き!

【おびひろ氷まつり】 いつ?場所は?花火の時間やイベント内容を大公開!帯広の冬観光情報

秋〜冬の十勝(帯広周辺)のお祭り&イベント日程一覧表。9月、10月、11月、12月も楽しくお出かけ!

十勝」と一言で言っても、楽しみ方は無限大です!

ぜひ、みなさんのお気に入りを見つけてくださいね!

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